怠惰な散歩  2018年2

 

   2月28日(水)

カレンダーを見たら今日で2月も終り。終りがあるということは始まりは必ずあるということだ。そう考えるとうれしくなる。何がうれしいのかと問われれば明日があるから。だからといって3月1日に抱えきれそうもない大きな夢もあるわけではない。ただ、明日があるということがうれしい。でも、明日の本当のことは誰にもわからない。みんなわかったふりしているだけだ。

新聞やテレビやネットで明日のことをたくさん伝えるが本当にことは誰もわからない。みんなが思い描いている明日はわからない。とんでもない地震がやってきて阿鼻叫喚の狂騒曲が生まれるかもしれない。わが家の金魚ちゃんがネズミをくわえておいらの枕元の運んでくるかもしれない。とにかく、明日のことはわからないのだ。

金魚ちゃんの屋敷の大掃除をする。金魚ちゃんはお掃除が大嫌いらしい。いや、水槽で生きるということは想定外だったのだ。きれいな川や池の中で生まれ死ぬと思っていた。どういうわけか人間に懐柔されペットという名で生きなければならない。悲しき金魚ちゃんに同情。おいらは自分の歯もろくに磨かないのに水槽をなんどもスポンジでこすり水替えをする。そう、今日はこれでお終いで明日のことはわからないのです。そんなわけでさようならです。
 
   2月27日(火)

朝起きてカーテンを開けると電線に数羽のスズメが止まっている。あきらかにエサを早くという顔をしている。このごろ、朝夕2回ほぼ決まった時間にエサを置くようにしている。彼らも学習したようで必ずその時間帯にやってくるようになった。偉いものだ。そのせいで金魚ちゃんのエサを忘れる日が多くなった。慌ててパラパラとスズメの涙ほどやる。

「セピア色の青い空」のページ印刷にがんばるが頭が混乱してくる。表裏交互に印刷にして冊子づくりしようとするが写真と文章がつながらない。頭を表裏にして考える。これはりっぱなボケ防止だ。さらに、プリンターの調子も悪い。修理したばかりなのにと嘆くことしかり。だからといって直るものでもない。


図書館に行く。そこで老眼鏡を忘れたことに気づく。最悪だ。受け付けに行くと弱・中。強の3種類を置いているではないか。「借りていい?」と係員に尋ねれば真っ赤な口紅をつけファンデーションのノリもいいようなかわいい娘っ子がおちょぼ口を開きウグイス声で「はあいー、どうぞでぇ―す」。そういえばウグイスの初鳴きも近くなった。春よ早く来い。
 
   2月26日(月)

空は朝からどんよりと雲が垂れこめている。こういう日は気分がめげる。それでも気合いを入れて山王姫と約束した「セピア色の青い空」の作業にとりかかる。年を取ると何をやるにも億劫になる。気力が衰え踏んばりどころがきかなくなる。ぼーっとしているのが年寄りの最大の仕事ではないかとさえ思ってしまう。

気分転換に「詩と思想 詩人集2007」を読む。

目も耳も手も足も退化して
委縮の脳はシナプスを失うばかり
欲望と希望と怠惰と空虚と
熱しきれぬ種をおろおろと持て余している

「74歳の所見」市川たつ

午後、気合いを入れ「セピア色の青い空」の取材へ。空が明るくなり気分は段々と晴れていく。山王姫宅の縁側の日だまりで抹茶茶碗などの写真を撮る。広い庭を大きな樹木が取り囲み太陽の光が射しこむ時間はほんのわずか。あんまんをありがたく頂いて帰路。明日は晴れてくれるといいなあーと願う。
 
   2月25日(日)

昨日、久しぶりにいばぶん事務所へ。水戸のご老公に電話。開口一番「調子が悪い」。スリランカに行く前から体調がすぐれないといっていた。あれから二週間ご無沙汰しているがやはり体調合は改善しないようだ。

おいらはようやくいつものペースに戻ってきた。たった一週間の旅行だったが普段の生活リズムから異次元世界に入り込むのだから取り戻すのに時間がかかる。これは年を重ねるごとに回復時間は長くなる。

ころころ花壇には野鳥がよくやってくる。野良猫も坂下の家から坂上の家からと合わせて4,5匹うろうろしている。なぜ来るのかといえばおかずの残り物を置いているからだ。野鳥の餌台と一緒だから野良猫が残り物を食っている時は野鳥は逃げ近隣の家や電線に止まり様子を窺っている。「ははあー、食べる時は一緒じゃこまるようだ。どうも仲よし社会というプラカードの持ち合わせはないようだ」。野鳥が野良猫を追っ払うの見たいがまだ実現していない。これは永遠に起こらないことだろうか―。
 
   2月23日(金)

久しぶりに山王姫宅へ。猫は炬燵で丸くなるというが、ピーちゃんは椅子で丸くなる。写真を撮ろうとゆするが動じない。「バーカ、静かにしろ」というようにおいらを無視。「何のためにパチリパチやっているのだ。まあ、ニンゲンなんてヒマつぶしに色々なことを考えるものだ。ブログ用に写真を撮っているだって。ブログとは何ぞや?。バーカがバーカの一日を記録する。勝手にしろというものだ。とにかくおいらは眠いのだ」と、ピーちゃんは申していました。

山王姫から焼酎とキュウリのおしんこと桃の花をもらって帰る。セピア色の青い空に再開することを約束する。これははヒマつぶしではない。ボケ防止だ。ピーちゃんわかったかい。

二ランジョンから数枚の写真とともにメール届く。建築中の新宅がだいぶできたようだ。すっかり日本びいきの二ランジョンは日本に来た時は冬だった。わが家には炬燵があった。「炬燵もインドに持って行きたい」「バーカ、あんな暑い国でどうするのだ」「炬燵に氷を入れておく」という。まったく古今東西バーカーはどこにでもいるようだ。
 
   2月22日(木)

ヨークベニマルで一杯100円のコーヒーを飲みながらブログを書く。なぜこの場所でなければならないのか。朝の出がけかあちゃんから卵がなくなったからと温かい注文を受け立ち寄った。ついでにPCを開いてパタパタとキーボードを叩く。店内には音楽が流れている。しかし、外国語で意味はまったくわからない。この場合BGMと理解すればよい。

朝起きるところころ花壇は雪化粧。白と黒のまだら模様で決して美しいとはいえない。ニキビだらけ高校生のような顔をしている。金魚ちゃんの顔はどうなんだろうと水槽を覗くと口をパクパクさせているがニキビは見当たらない。ただ化粧崩れしたように赤いウロコが薄いのやら濃いのやらまだらになっている。決して、乙女の清々しい美肌とはいえない。そうだ、飼い主とともにシルバー世代の真っだ中なのだ。

シルバー3人組は寒さにもめげず黙々と仕事に専念。北へ帰る人は無口だったという歌のように唇を結びモップやダスキンやらを動かす。仕事に喜びを感じているのか、人生終末に痛恨極みの仕事だと嘆いているのかわからない。押し黙って仕事をやり、時おり降りやまない雪を窓越しに見ては深いため息。ため息の真意はわからない。とにかく、久しぶりに体を動かしてすっきりする。仕事を終え歩数計を見ると5340歩。この数字から何を学んだのか。卵を買わなければ―。
 
   2月21日(水)

スリランカ旅行写真を整理。いろいろお世話になった瑞惠先生に送付。これまでモヤモヤしていたものがなんとなく払拭される。鶴の恩返しというほどでにもならないだろうがスナップ写真を数十枚。思い出のページが1枚加わった写真を見るのは楽しいことだ。

おいらのモヤモヤ気分を反映したのかお天気もモヤモヤで曇り空。モヤモヤを晴らすには何をすればいいのか。旅=写真はかたづいた。それでもモヤモヤが消えないということはほかにもモヤモヤがあるようだ。それは何か―。

そういえば、冬季オリンピックでカーリングを見ていたら。選手が一所懸命に氷上をモップがけしている。そうか、しばらくシルバーの仕事を休んでいたのが原因だと気づく。明日は精いっぱいロビーのモップがけに励もう。夕方、姫丸子が手土産とともに参上。寝ぼけまなこで応対。ぎっくり腰になったという。あちらさまもこちらさまもご用心、ご用心。
 
   2月20日(火)

冬季オリンピック真っ最中。テレビは連日、各種競技を放映している。スリランカ旅行中は一度も話題にならなかった。あたりまえだ。赤道近く常温30℃を越える亜熱帯地方。バーカ、なんで白い雪とママゴトなどして喜んでいるのだとテレビにも流れない。

それより、暑い日差しをどうやって防ぐのかが問題。そこでプールで泳ぐことも解消法の一つ。そこで、おいらも泳いだ。ロシアのピチピチギャルの白い肌とゾウさんのようなお尻に目がくらんだ。あれはニンゲンではない。かあちゃんの3倍近くある。まるでカボチャとジャガイモの違いだ。世界の食糧の大半は欧州の女性のハラに入っているのではー。

山王姫より久しぶりに電話あり。八郷在住の書家・馬骨さんが亡くなったという。91歳だったというから大往生か―。ここ数年はご無沙汰していたがいろいろと思い出は尽きない。サラバだ。
 
   2月19日(月)

空き缶さんからメールが届く。おいらのくだらないブログを毎日のように読んでくれる貴重な人物。空き缶ならぬ具いっぱいの缶詰オジン。忙しい時間を割いて目を通してくれているのかと思うと感謝感激。返す言葉が見当たらない。でも何かを返さなければ。何を返すか?。そこで考える。ひとは無償の行為に対して不可解な代償を求めてはいけない。

本日は健やかに過ごすにはふさわしいお天気。整復師会の仕事に没頭する。疲れるとやたらめったらこころ花壇を右往左往。そこで何をするのか。簡単だ。「雑草はない」という天なる言葉を思い出しながらむしり取るのだ。よくよく考えてみれば「雑草人間」というのはこの世に存在しないのでは―。

あらあら、あちらこちらにも雑草は春の息吹を感じ取ったのか生の歓びに踊りだすように生えている。「これはこれはこまりましたね」といいながらむしり取る。途中、久しぶりに「土浦幻聴」の撮影に手野町周辺を歩く。土浦は平穏だ。
 
   2月18日(日)

久しぶりにブログの更新。スリランカ旅行中も日記を書いていた。まとめたらHP公開しようと思う。金魚ちゃんに餌をやりながら決意を伝える。「遠くまで行ってもバーカは直らないようだ。飲んで食ってぼーっと過ごしてきただけではないか。よそ様の書いた旅日記など誰が読むというのだ!!」「ごもっともな意見ですが、それでもまとめたいのです」「それならご勝手に。金魚一家にはとつてもな~く無用のものです。ハイ、さいなら」

久しぶりにシルバーの仕事に勇んで行くがドタキャン。何かの間違いで交替の人が来ているではないか。どうやらおいらの勘ちがいのよう。かあちゃんが作ってくれた昼食弁当を片手にご帰還。それなら、もっと寝坊できたのにと悔やむが遅し。いろんなことがあるものだ。

久しぶりにPCのメールを開くとどっさり。オロクさんからも届いている。3月にインドの高校生たちが日本勉強で来日することになっている。その引率者の一人らしい。スケジュールの合間を抜け出してわが家でひと晩世話になりたいという。とにかくはっきりした日にちを教えて欲しいと電話をする。早朝時間だったらしく寝ぼけた声で「ハイ、わかりました」それが怪しいのだ。まあ、なんとかなるものだ。
 
   2月10日(土)

昨晩、山王姫が夜遅くやってきて「セピア色の青い空」の完成品を見せてくれる。手作りにこだわり和綴じの小冊子。それなりの完成度。いろいろと不備もあるだろうが素人にしては上出来とお互いが満足。今年もスリランカから帰ったら挑戦しようかと話す。ボケ防止になればと軽い気持ち始めたものでまとめてみればまた闘志がわいてくるというものだ。

うれしさのあまり酒を飲みすぎたせいか本日はやや二日酔い気味。旅支度をしなければとぼんやりしながらころころ花壇に飛来してくる野鳥を見るがぼーっは解消されず。さっぱりしようとお風呂へ行く。みんなで二日酔いになれば怖いものなしとはいかないようで世間は平常な土曜日。

夕方、ようやく旅支度を始める。パスポートさえ忘れなければあとはなんとかなる。トランクは人恋しいようにあれもこれもと要求する。1週間の小旅行にしては多すぎるのでは―。なんだかんだと終了。しばらくはブログ更新はお休み。それもこれも人生なり。バイバイだ。
 
   2月9日(金)

TISTの卒業発表会が明日開かれるということで本日はリハーサル。ロビーでぽかんと休憩していると顔馴染みの先生に会う。「このおじさんこんなところで何をやっているのだろう」という顔をしている。「他でもない、掃除だよ」。若さ溢れる学生たちがキャンキャンニャーニャーとやって賑やかなこと。シルバーおじさんおばさんぽかんと見ている。結論、わたしたちもそういう時代があった。

野良猫のシロちゃんが姿を見せないのでシルバーおばさん「淋しい、淋しい」の連発。すっかり本来の業務を忘れている。ダンナと別れてワンちゃんと二人暮らし。子どもたちも巣立ち家族は犬一匹という生活。そのワンちゃんも老いて眠ってばかりいるという。

明日から1週間ほど仕事はお休みだ。そうだ、日本とおさらばしてニューヨークタイムズが2010年、世界31ヵ所の観光地で第1位に選出したというスリランカに旅立つのだ。初めてインドに行った時のようなワクワク感がないのは若さを失ったということか。理由はともあれとにかく行くのだ。そこで新たな感動に出会えるとしたら幸せ者といえるだろう。そういうことで回転木馬はまわり続け最後はドタキャと落馬してバイバイ。人生はうまくできている。
 
   2月8日(木)

冷たい風を受けながら霞ヶ浦湖畔を歩く。人の気配を感じたのか枯れたヨシの間から水鳥がバタバタと飛び立っていく。巨大な鏡となった湖面はさざ波を立て冬の光りを全身で受け止めどこまでも広い青い空を映し出している。まったく静かだ。微かに飛行機のエンジン音が空から聞こえるぐらいだ。よくもまあ、あんな大きな物体が空を飛べるものだと口をあんぐりさせ見上げる。

そもそも人間は引力に逆らう動物のようだ。しかし、首(こうべ)を垂れ引力に従がわなければならない時もある。それも取返しもつかない自分の命と引き換えに―。

我が屋のころころ花壇にやってくる野鳥を見ていると人の息づかいを察知しただけで一斉に飛び立つ。何もしないからゆっくり食べればいいと話しかけるがその時はもういない。話し合いによって解決は無理。どうか、人間を信じて欲しいと願うが「ヒト=不信」という恐怖を受けついだDNAは生き何処かの国のようだ。野鳥たちはそれだけ緊張を強いられ毎日を過ごしているのだろうか―。時間はたっぷりある。ゆっくり筑波石のエサ台で食事をしてほしい。
 
   2月7日(水)

小松界隈を歩けば世界情勢は分かる―。ということでカメラを片手に散歩。坂道の多い集落だけにお年よりには辛いのではという心配をよそに老犬を連れたジジババ5人とすれ違う。高齢化社会はニンゲンだけではなく愛するペットにもリンクしている。一人っ子政策の長いツケに見舞われるのではと中国のこれからを危惧する。

ギャンブルにとりわけのめり込む方ではないがひと通り手を染めた。競馬、競輪、花札、サイコロなどなど。だからといって西洋のトランプは好きかと問われればババ抜きぐらいは知っていると応えることはできる。トランプ率いる米国は世界からババ抜きの状態にある。やはり、危惧される。

さて、わが家はかあちゃんに加えて金魚ちゃん、野鳥に野良猫と扶養家族が増え財政危機にある。スリランカへの外遊で解決の糸口が見つかるのかと問われればきっぱりと「NO」。やはり危惧される。ということで終わりです。
 
   2月6日(火)

午後、山王姫宅へ。そうだ未開通のパソコンとプリンター接続の雪辱を果たすのだ。前回は時間切れというか無知の涙というか接続に失敗して途中で諦めるはめになった。今日こそはと勇んで行く。ハンドルを握りながら考える。画面の指示をよく読まないでマウスを動かすのが大きな原因かもしれない。冷静沈着にと肝に銘じる。

しかし、予想していた不具合を修正してもパソコンとプリンターは繋がらない。このパソコンとプリンターは相当仲が悪いのではと勘ぐりたくなる。原因を遡れば―。記憶の糸を手繰って思い当たるフシがない。あたりまえだ。操作方法に大きな原因があるのだからあたりまえ過ぎるぐらいあたたりまえのことだ。

ところが、何度か修正しているうちに繋がったではないか。しかし無線ではない。ケーブルで繋がっただけだ。両方の電源を切りケーブルを抜いて再起動させ無線で試してみる。それが繋がったではないか!!。山王姫とバンザイする。これで今夜は枕を高くして眠れるとサヨウナラする。ご褒美にたくさんの肉まんをいただきブログ用の写真をパチリパチリ。ごちそうさまです。お騒がせしました。

■追伸:3日付けの野鳥の名はツグミ。親切な元相棒が教えてくれました。ありがとうございます。
 
   2月5日(月)

チョコレートを食べながら明日のことを考えよう♪♪というコマーシャルソングがあったような気がするが、お酒を飲みながら明日のことを考えよう♪というこで昨晩は飲みすぎた。タバコも酒もやらない人には二日酔いの辛さが理解できないだろうところころ花壇にやってくる野鳥をぼーっと見て過ごす。

昼過ぎ、いばぶん事務所に。決算も近づいているので帳簿の整理をするためだ。もっとも、こういう作業は苦手なので最後はS氏におまかせとなるのだがー。

事務所を見まわしながら考える。こんなりっぱな事務所を提供してもらい大げさな団体名の看板まで用意されている。これをどうやって運営して長続きさせていっていいものか見当もつかない。金魚ちゃんに相談してみようか。きっと「バーカ、バーカ、バーカ」の行進曲だろう。考えるだけ無駄というものだ。そこで考えるのをやめる。世の中すべて成るようにしか成らないのだ。
 
   2月4日(日)

さて、焼き鳥をつまみに一杯飲もうとコップを手にすると同時に玄関のチャイムがなる。こんな夕方に訪れる人は滅多にない。集金か宅配便か―。いや違った。姫丸子の参上。たくさんのおかずとバレンタインデーのチョコレートをお土産にニコニコ笑顔をふりまく。正月明けから仕事が忙しくようやく明日から二日の休みが取れるという。なにより、この歳になってバレンタインデーのプレゼントをもらえることに感激。そういえば、シルバーのおばさんからも頂いた。こうなると、どなた様からでも有難く頂戴しますと声を高らかに宣言したい。鶴のお返しは真っ白かスリランカ土産だぞ!!。

姫丸子は飛行機大好きで何時間乗っていても平気だという。おいらは機上人9時間をどうやって過ごそうかと悩んでいる。それなのに何時間でもというのは若さの証明か―。まあ、飛行機の乗ってしまえばジタバタしてもしょうがないしバタバタしようもない。無事に目的地に着いてくれればそれでいいのだ。

仕事帰り、久しぶりにいばぶん事務所へ。日曜日だから少しは人出があるのかと思ったらひっそりとしている。こういう閑静な場所で心静めて世界の平和を祈る。ところがそうはいかない。何となく落ち着かない。なぜだろうと考えるが分からない。きっと、人間は人恋しさが何より優先するかわいそうな動物かも知れない。とにかく、姫丸子さま有り難うございます。ごちそうさまです。
 
 
■?不明なり。教えてください。i
 2月3日(土)

プリンター物語はまだ続くのだ。山王姫から昼ごろ電話あり。ケーズデンキに問い合わせたら「なにか一つ操作を間違えているのでは―」。担当者に会って相談してみたらというアドバイス。一つの間違いがことの始まりというのは分かるが、その一つを探すのが容易じゃないのだ。

ボツボツ旅行の準備をしようとスーツケースを物置からひっぱりだす。1週間の大名ツアーだから着替えが2、3枚あればことが足りると思うがそれなりに用意する。突然の停電に備えての懐中電灯。ホテルには蚊はいないというが用心、用心で蚊取り線香。ホテルのプールで泳ぐための海水パンツ等々。おっと忘れてならないのはトイレットペーパー。公衆トイレには絶対にペーパーは備わっていない。そこでトイレットペーパーの中の芯を抜いてぺちゃんこにする。

ころころ花壇にはスズメ、モズ、ヒヨドリ、ノバト、■?(左写真)の5種類がやってきてエサを啄んでいる。それにまったくなつかない近所の飼い猫2、3匹やってくる。はたまた、タヌキも夜中にやってきているようだ。足跡が残っている。いつかは証拠写真を撮ろうと意気込んでいるが早寝早起きだけが自慢というよれよれおじん。いつ果たせるかわからない。無念なり。
 
   2月2日(金)

カーテンを引くとシンシンと雪が降っている。ああ、また雪かと深い溜息。舞い落ちる雪を見ると水分の多い雪質のようだ。これはあまり積もらない。雪国育ちのせいもあり雪の性格もわかるというものだ。この雪は地上に降りてもすぐに溶けてしまう。雪の上に雪を重ねて白一色になることはない。

予想通り昼ごろには雪も止み道路を見れば濡れてはいるがクルマの運転に支障はない。これなら山王日姫宅に行けそうだ。久しぶり電話をする。かわいがっていた猫ちゃんが亡くなり、親戚にも不幸があってバタバタしていたが落ち着いたという。ただ、寒くて何処へも出かける気がしないという。約束したパソコンにプリンターの接続をすることが今日の目的だ。

ところがだ。無線がなかなかつながらない。電話で聞いたりしてなんとか開通。ところがだ、ソフトがプリンターに読めこめない。このパソコンは10年ほど前に購入したもの。さらに落雷で家電製品に甚大な被害をもたらしたことがあった。それらがインストロールを邪魔しているかも知れない。悪戦苦闘で外は暗くなってきた。夜の運転が辛くなってきたこともあり不安になる。そこでプリンター単独では使えるということでカンベンしてもらう。とにかくパソコンの世界は魑魅魍魎。怖い怖いだ。
 
   2月1日(木)

もういくつ寝るとお正月―.。あっという間に終わり気がついたら1月のカレンダーはゴミ箱にバイバイして、今日から2月。2月になればというのは禁句で2月になったからといって天地が逆さになるようなことは期待できない。

2月の目玉となるのはスリランカ旅行を楽しむぐらいだ。このツアーは仏跡巡りでもある。そのため参加者は寺院関係者が多いようだ。もともとインドとつながっていた島ということもあり70%は仏教徒だという。もちろんおいらもの仏教徒で先祖が眠るお墓は曹洞宗のお寺。豪雪地帯で今ごろ雪に埋もれて墓石も見えないのでは―。さて、おいらの行く末はどうなるのやら―。考えても見たくない。

月替わりのシルバーのいい日旅立ちならぬいい日仕事は二日連チャンとなった。午後からは小雨が降りだしモップ片手に降雪の心配。心配するほどの雪ではない。小学生のころは鼻水垂らしてマントを着てわらぐつで1時間も歩いて学校に通っていた。猛吹雪の日など子どもたちの知恵で輪になって通り過ぎるのを待ち身を守っていた。今じゃ夢のような話。真っ白い雪は脳みそまで真っ白にしてくれたようで教わったことは凍えて溶け消えてしまった。そのツケが現在進行形となれば「憎き雪め」。金魚ちゃんに愚痴ってみるが、こちらの生き物も頭は空っぽのようでぼーっとしている。それでいいのだ。
 
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