怠惰な散歩  2015年 12

   12月31日(木)

本日で2015年もおわりです。はじまりがあればおわりがあるのは太古の昔からずーっとあったことですから、ここで驚き慌ててもなにも得することがありません。さりとてて、慌ててやることもないのが現実です。そこで、ぼーっとするのです。今年もぼーっではじまり、ぼーっでおわるのかと思うとざんねんですが、これも人生の綾というものと受けとめありがたく抱きしめております。

大晦日は兄夫婦の家で夕飯をごちそうになります。もう出発しなければなりません。そこで、今年最後のブログを認めてバイバイするのです。金魚ちゃんは、成長はメタボへの金字塔とばかりに肥え世間の喧騒に耳をすましています。金魚ちゃんにもサヨナラです。

さて、みなさまにおかれましては、2016年がバラ色の日々であるように祈念します。しかし、美しいバラにはトゲがあることも忘れてなりません。そこで、ひたすら祈るのです。世界中の神さまや仏さまに祈るのです。なかなか難しいことですが、黙してひたすら祈るのです。では、みなさまよいお年をお迎えください。
(12月ブログ休みなし。バンザイです!)
 

 
12月30日(水)

荒川沖小学校体育館裏手の道路でジョギング中のF氏と遭遇。「どこまで行ってきたの・・・」「ひたち野うしく駅まで・・・」、あとはことばをにごす。あいまい会話成立で別れる。

実は、常磐線で荒川沖駅から我孫子駅で乗り換え成田線で成田駅へ。それから逆コースでひたち野うしく駅へ到着。コンセプトは車窓からのパチリパチリ。大仕事(?)を終え、ひたち野うしく駅から徒歩で自宅へ帰る途中だったのです。この間の電車賃はヒミツ。

NHKラジオで駅の立ち食いそば達人が、「我孫子駅の鳥の唐揚げそばがうまい!」と絶賛していたのを思いだし賞味。解説通り、唐揚げが大きい。唐揚げ2個をのせるとそばが見えない。3個目はどんぶりに別盛り。唐揚げだけ注文の人も。1個でセブンイレブン唐揚げ3個分はある。ボリュームに圧倒され日本そばのお味は不明なり。オジサンには唐揚げが胃にもたれる。あきらかに1個だけでも食いすぎだ。ハラをなだめながら帰ってくるときにF氏との遭遇。いきさつを話せるわけがない。こうやって大晦日をむかえるのです。

 
  12月29日(火)

ビゼーのアルルの女を聴きながら書く。ラランラン♪♪ラランラン♪♪―。認めるのに弾みがつく。これはいけると思うが文章の内容は―。これは?マークだ。いつも階段を転げ落ちるようにくだらない結末。反省、反省というが、うそだ。

今日をふり返る。見返り美人とはいかない。見返り爺のいちにちを逆回転させる。早朝、自転車で寒風にめげずに阿見町のふれあい公園へ。広い運動場では高校生らしきふたりがサッカーボールけりあいながらなにやら駄弁っているだけだ。静謐な空気がはりつめている。無視して周回しながら2016年を考える。考えなくても2016年は確実にやってくることに気づきやめる。

午後は、クルマでかあちゃんのアッシー君。その後、湯楽の里で1000円散髪と入浴。髪を整えるということは姿勢をただすことか?。では、姿勢をただしてどうなるのか、どうしたいのか?。悩める爺はすっかり薄くなった頭部に問いかける。「何も考えず終活に励みなさい!!」。せっせと不用品捨てに没頭する。あっ、おいらが残っている!!。

美浦村のT・K女史から電話あり。頼もしい。信じ期待するのみ。バイバイ、お休みなさい。
 
   12月28日(月)
 
CROSSのメンバー6人で昼食会。メニューは和牛ステーキ。久しぶりのごちそうにハラ驚く。なだめるようと帰宅途中に洞峰公園を散歩。孤独なカラスを見る。落葉した小枝にとまりひとりぼっちで無限大の青空を見つめている。孤独なカラスに声をかける。「詩を詠んでいるのですか?」「カァー!」意味不明なり。

カァ―パスポート
名前     カラス
出身地    空
住所     地球
出発空    現世
到着空    来世
出発時間  未知
所持するもの ぼーっ日記

国境なんぞあるから争いごとがあったりもめたりするんだ。さらに、なんやかんやと面倒くさい手続きが必要になるのだ。孤独なカラスに問う、「カラスの世界にもなわばりはあるのですか?」「カァー!」理解不能なり。
 
   12月27日(日)

体調がかんばしくないのでやたらめったら歩く。どこを歩いても人影は見当たらず。見飽きた風景は魅力が薄くなったせいか、クビからぶらさげたデジカメのシャッターを一度も押すことがなかった。こんな日もあるのだ。

少しは不要なものを捨てようと部屋を見渡す。ほとんどがゴミにちかい。それでもなかなか捨てきれない。大きなゴミ袋を手に気ばかり焦り部屋の中をウロウロするだけ。本棚の本は全部廃棄処分の対象。これは最後にしてもと、引き出しにしまい込まれた雑多なものからと開けると気が変わる。こまったものだ。しばし休憩ということで読みかけの本のページをめくったら「明日にしよう」ということで読書タイム。

夕方、レンコン屋さんにレンコンを買いに行く。かあちゃんの風呂敷文化は健在なり。お世話になった遠方の人へのお歳暮はレンコンが定番。これが終わらないと新年を迎えられないと張り切る。帰りジョイフルへ寄る。年末の買い物客でにぎわっている。もう、買いたいものもないだろうと思うのだが大きな袋をぶら下げた人々に師走を感じる。両肩にじわりとのっている格差を感じつつも一年の終わりは平等にやってくるようだ。
 
   12月26日(土)

阿見町のアウトレットに荒川沖駅前からバスで行く。一度は乗ってみたかった。車窓からは見慣れた畑作地帯が広がる。ただ、眺める視野の位置が高い。そのせいか、何か大もうけしたような気分にさせる。キョロキョロと流し目をしているうちに忽然と生活のにおいがしない創作ミニ商店街が現れる。ただ、唖然。何度か訪れたことはあるが初めてお金を使う。ぶっかけうどんを食べたのだ。

明日は有馬記念のダービー。馬券売り場には大勢の人が目をぎらつかせ券売機の前で行列。誘引されるように十数年ぶりで馬券を買う。馬の名前など知るよしもない。どれが本命なのかもわからず麻雀で好きな3面待ちの連番を買う。すべてオートメ化され人々は黙したまま買い求め去る。不気味な体験をする。

アウトレットのショウウインドーに鎮座する最新ファッションで着飾り、阿見町の畑作地帯を舞台にファッションショーでもやったら面白いのではと勝手に想像する。近未来的な不気味な風景が目の前にひろがる。これはハッピーなり。
 
  12月25日(金)

今晩はTISTの忘年会。筑波山中腹のつくばグランドホテルへ。宴会はカラオケで盛り上がるが若い先生の歌は理解不能。マイクを握りしめやたら吠えているとしか見えない。わかったのはS先生が歌った「乾杯」ぐらいだった。抽選会で初めて商品が当たる。焼いも作り器。さあはたして使いこなせるのか疑問だ。

たばこ組の部屋は4人で、一斉に吸い出すから煙モウモウ。そこへ理事長「この部屋は空気が悪い」と登場。「この部屋は中国の北京と同じ」とやり返す。全員、健康への影響など気にせず堂々と喫煙する。

そういえば、インドのニューデリーは北京よりスモッグがひどく世界最悪の都市だという。この季節にニューデリーに行ったことがないから経験ないが、ごちゃごちゃと人と車で街があふれていたことを思い出す。疾患者に渡される医者の診断書の片隅に「最大の特効薬はニューデリーから転居すること」。これじゃ、CROSS難民と同じではないかと同情したくなる。そんなこんなで楽しい一夜を過ごしたのでした。サヨウナラ。
 
  12月24日(木)

今宵は、クリスマスイブだそうだ。いや、クルシミマスイブだ。「ジングルベルジングルベル金持ってこい!!」。生活が苦しい貧乏人も明るくふるまっても赦すと世界の神さまが荒川沖東公民館で談合した結論ということらしい。それなのに、かあちゃん本家に出張中。留守をあずかるのは、メタボ金魚ちゃんと栄養失調気味のゴキちゃん、プラスおいらの3種族。3種族合唱する。「スズがなるなる、ビンボービンボー!」。でも、負けないのだ。

さて、サンタクロースを考える。トナカイは近所にいないがヤギはいる。そうだ、ヤギ一家のヤギちゃんに手伝ってもらおう。ヤギちゃんにソリでなくリヤカーをひいてもらう。サンタちゃんはヤギ一家の主人。プレゼントは畑に二ョキニョキと白肌をおしげなくも露出している細おもてや太めの大根だ。暗闇にまぎれて少しばかり引き抜いてもわからない。さて。スズは何にする。木魚か半鐘か迷うが、ここで大きな決断。スズの代わりに拍子木を鳴らそう「火の用心!!火の用心!!」。

バカなことを想像しながらクリスマスイブはふけていくのでした。そして、大きなプレゼントもCROSSからいただき、感謝、感謝です。サラバだ!。
 
   12月23日(水)

阿見町のBOOK-OFFへ古本を買いに行く。店は模様替えしており電化製品などが増え本とはだんだん縁遠くなっていくようだ。リニューアルオープンの折り込みチラシでもあったのか店内はにぎわっている。みんな、目をキラキラではなくギラギラと輝かせ品定めをやっている。「もう、買うものなんてないでしょう―」と、声をかけたぐなるぐらいだ。そういうおいらも本を求めてやってきたのだが―。

今年も残すところ一週間。一年なんて早いものだ。ゼロ歳(1歳?)の赤ちゃんの一年は1だが、67歳のおいらの一年は67分の1。数字的なものより実感として過ぎ去るスピードが年ごとに加速しているような気がする。

今日もつつがなく終わる。平凡で退屈であくび連続でも、一日はいちにち。金魚ちゃんに今日のめでたい祝日を説明しようと試みるが、金魚ちゃんは金魚ちゃんの世界に浸り、世界の平和とおいら老夫婦の健康を祈念しているのか、尻尾を向けたままだ。アンタはエライ!。
 
   12月22日(火)

とても疲れた。酒の飲み疲れか?あまりにも怠惰な生活に疲れたのか?。いずれにしても疲れたのだ。 そのせいか、精神までラクダ―になっている。世界の平和と…まで考えるが前に進まない。

昼、山王姫とキャプテン斎藤の本を納品。たんまりとお金をもらう。これで、正月は母ちゃん、金魚ちゃんとそれぞれのハッピーな日々が過ごせるはずだ。今年も山王姫にはなにかとお世話になった。感謝、感謝で足を向けては寝れない。本当だろうかと頭をひねってみたら足を向けて寝ていないことを確認。安心、安心だ。

体調がすっきりしないので体をいじめるため、夕方、ひたち野うしく駅まで。暖かいので歩くのも楽だ。途中、犬を連れて散歩をしている町内役員と会う。彼は体も声も大きい。大きいことはなにかと目立つ。それが吉の場合と凶となって現れることがある。なぜだかわからないが、今日はうざとく感じる。多分、体調のせいだろう。こういう日もあるのだ―。
 
   12月21日(月)

最近、教養あふるる(?)杓子定規的な本ばかり読んでいるせいか頭が堅物になってしまい、面白くもおかしくもない。身の丈にあった読書を心がけよう。背伸びは「人生は冗談だよ!」をモットーに毎日を過ごしている人間にはふさわしくない。そこで、等身大の顔と読書について考える。

まずは、自分の顔を鏡で見る。どこから見ても年よりだ。それも相当くたびれている。中古市場でも声がかからないような不真面目で安物の顔をしている。笑って見る。ああ、いやらしい。こういうバカなことができるというのは人間失格か変態か―。おおいに悩むがどう媚びても貧しい顔は変わらない。。

そこで金魚ちゃんに相談。しっかり顔を観察してもらおうと金魚鉢にペタリと顔をおしつける。そこで、またぶざまなひしゃげ顔を披露することになる。金魚ちゃんは慄き水槽の隅に逃げる。バーカ、それ以上は逃げられないのだぞー。脅しが効いたのかくるりと背を向ける。世の中、するりと背を向け、「見ざる聞かざる言わざる」というインフルエンザが流行っているようで、金魚ちゃんもそれに疾患しているようだ 。ああ、かわいそうに―。
 
  12月20日(日)

本日も快晴なり。町内会の「もちつき大会」に参加。これは町内の年寄がもちで子どもたちを釣り、日ごろのさみしさを癒そうというもの。そう思っているのはおいらだけかも知れない。もちがつきあがり、キナコ、アンコ、納豆、雑煮などがテーブルにそろったころ、お目当てのママさんと子どもが登場。老人たちの笑顔は一気にゆるむ。その表情からはもちで子どもたちを釣ろうという邪心は見えない。結構なふれあいの時間だ。空は青いよ!。

今日は準備段階から見ていたがこれが結構おもしろい。体は動かないがライオンのように吠えやたらと口をはさみ指示する人。いわれるままに黙々と動く人。ただ、ぼんやりと事の成り行きを見守りぼーっとしている人など、さまざまだ。

Y氏とT氏がほとんどの段取りをしている。両氏はいろいろとスタッフの老人たちに指示を与えるが、判断力も肉体も鈍り俊敏に動ける人などひとりもいない。そこで大声が飛んでくるが、虚しく空ぶりして冬の澄みきった青空に吸い込まれていく。さらに辛いのは、もちをつく人、つける人がいない。勇気をだして杵を持って挑戦しても数分で交代。 F氏のお孫さん3人兄弟も果敢に挑む。ああ、空は青いよ!。
 
   12月19日(土)

歩く、歩く。牛久駅から荒川沖駅まで歩く。怠惰な時の流れは3時間弱。商店街を、住宅街を、畑作地帯を歩く。牛久の元気農園の安っぽい木椅子に腰かけたばこを吸いながら冷たい北風を頬に受ける。老人たちが畑を耕している。そこには収穫するという希望を抱いているようだが、明日のことはわからない。

二ランジョンから結婚式の招待状が届く。「必ずきてね―」という添え書きもある。3時間も歩く元気はあるが、茨城から 東京へ行くのも億劫になったというのに、インドまで行って結婚式に出席する元気もゲンキンもない。とにかくインドは遠い。左写真が嫁さんだそうだ。

我が家から成田までバスで行き、飛行機でバンコクへ。そこでコルカタ行きの飛行機に乗り換える。コルカタに着いたらオロクさんの出迎えを受け、印日文化センターに凸凹道を1時間近くかけクルマを走らせる。センターでは、大きな扇風機が二つもまわる天井を見あげながら眠る。翌朝、クルマでハウラ駅まで行き、急行列車に3時間ほど乗り、目的地のシャントニケトン(平和の郷)に着く。そして、よっこらしょとリキシャの固い椅子に座り30分ほと揺られる。2日がかりでようやく目的地の二ランジョンの家に着く。ああ、考えただけでも遠い、考えなくても遠いのだ。

「お幸せに―」で、失礼します。
 
   12月18日(金)

空は青さにくるまり雲が一点もない。冬の乾いた空気を突き刺すような完璧なほどの青。お邪魔な雲など寄せつけてたまるかというほどだ。空に雲がわきでる理屈は科学的に解明されているが、子どもから「なぜ?」と、質問を受けた先生は「空も友だちがいなければ寂しかろうー」。夢と創造力にあふれた回答を読んだことがある。これは、素晴らしいと今でも感心する。

さて、本日、お天気明朗なりの良き日に、山王姫と障害者施設へ。お茶の指導のお供としてたれ目をさげ、かといって後ろ向きにならずおじさんは付いていく。ボランティアというのは無報酬で身銭を切り肉体を酷使し、相手に花を贈るような行為。生活にゆとりがあるからという理由だけでできるものではない。山王姫は根気よく茶道を教える。障害者は目を輝かせる。素晴らしいことだ。

この年齢になったら、何かボランティア活動に従事して、世の中への還元ということを考えなければと常々思うのだが果たせない。生活のゆとりだけではなく何ができるのかと考えると、できることが何ひとつないのだ。智恵のない者は汗をかけというが、その肉体も衰えてきた。タバコと酒の飲み方ぐらいしか伝授できるのがないというのは実に情けないことだ。ああ、情けなや、情けなや。
 
   12月17日(木

背徳者のように逃げる言葉は耳を閉ざそう。両耳を両手で閉ざせば聞こえなくなる。聞こえませんから、世の中の動きもわかりません。そんなこんなの世事のカラクリに対応できるような頭は持ち合わせておりません。「子どもには大きな未来がある」と、期待を寄せ小児科を選択したO先生。子どもはスレスレの命で成長していることに、自らの無知を涙ながら語っていたことをフト思い出す。

007シリーズの映画をやっているので見に行く。これがたまらなくくだらない映画で、途中で退席しようと思ったが1100円という金銭が頭をかけめぐり最後までつきあう。どんな意図でこの映画を作ろうとしたのだろう。弱い頭をひねくりまわして考えるがわからない。少しは事柄を考えるような映画を見たいと思うがなかなか出会わない。新聞広告ではこれを見たいというのがたくさんあるが、なかなか利根川を越えてこない。
 
   12月16日(水)

ぼんやりと夕陽を眺めながら音痴ソング。「真っ赤な夕陽にカモメ飛ぶ 幸せでしたあのころは―」(港の彼岸花・浅川マキ)。いや、牛久運動公園にはカモメは飛んでいない。「真っ赤な夕陽にカラス飛ぶ 不幸せでしたあのころは―」、それなら今は幸せか―。ノー天気おじさんさん、次の幸せを求め一所懸命にハモル―、ということで今日も無事におわりました。

ここで、時間軸というものを考える。宇宙誕生、地球オギャー。それから、コソコソと人類登場。さらに数十億年を経てぼんやり顔でおいらが出現。時間は確かにつながっている。それから、さまざまな考察を試みるが脳みそが混乱。あっさりとやめる。

かあちゃん、おばあちやんの介護を終えて帰る。酒のつまみが増え頬がゆるむ。かあちゃんの頬はげっそり。苦楽の道には燈明をかざす希望があるべきと思うのだが、これは怪しい。とにかく風呂に入りゆっくり休んでくださいと声をかける。それなのに、おいらは先に風呂に入り布団にもぐりこむ。男は勝手なものだ!!。
 
   12月15日(火)

目の具合が悪くなったのでメガネ屋さんに行く。これまでは100円の老眼鏡を買ったり、近くのチェーン店で思いついたように購入してごまかしていた。しかし、つい最近、長時間運転していたらやたらと目が疲れ、さらにもやがかかっている。ここで決断、かかりつけのメガネ屋さんを決めよう。幸い、かあちゃんの友人がメガネ屋さんをやっているので相談。4ランク価格の下から2番目で決着。

昔から虫歯との戦いはあったが目だけはすこぶるよかった。目の具合が怪しくなったのはパソコンで仕事を始めてから。以来、坂道を転げるように視力が減退。それに付随して加齢という魔物もとりついてしまった。おいらにとって、目が悪くなり一番こまるのが、長時間の読書とクルマの夜間運転。

ここでよく考えてみれば加齢というのは儲けもの。ハゲになるまで生きたかったと嘆きながら若死にしたヒトのことを思えば有難い。そう開き直っても視力の衰えは煮ても焼いても食えない。金魚ちゃんに問うても、瞼のないお目々をしているから365日休むことなく見開いたままだ。やぼな質問はするなと一喝されそうなのでやめる。2016年、老眼鏡の交換で、ぼーっからの脱却はあるのか。楽しみだ。
 
   12月14日(月)

CROSSに行く。ハガキがデスクの上にあったので読もうと老眼鏡を探すがない。朝からの行動をふり返る。かかりつけ医院へ。医師から、「老人健康元気すこやか、あちらさまへ―」。有難い講釈を聞いて自宅へ。さあ、いざCROSSへ。そこで電話が入る。火急の用事でもないがあれやこれや―。すり抜けたのは老眼鏡の所持。CROSSでぼんやり眼をフル回転させ、それなりの雑用を済ませ帰る。朦朧体の絵を見るようにパソコンとにらめっこしたせいか、頭がぼーっとする。それでなくても普段からぼーっとしているのにダブルパンチだ。

養老孟司いわく、「ぼくが今朝、脳溢血か心筋梗塞で死んでいたら、こまるのは誰か?」。「こまるのはカミサン。それとこんなに人を集め講演会を企画した主催者」。どっと会場がわく。こまるのは身内だ―。何か憑き物から解かれるように妙に納得する。

二匹の金魚ちゃんが死んだらこまるのはおいら。まず、水槽から遺体を取り出して庭の片隅に埋める。それでおしまいではない。新たに金魚を飼い育てるかー。ここで悩む。もう、生き物を飼うのはよそう。いろいろと手がかかるし―。いや、語りかける友も少なくなり寂しいから飼おう。おおいに悩む。さらに、あの時は一匹25円だったが値上がりして一匹250円にでもなっていたらどうしよう。悩みは尽きない。

金魚ちゃんにしてもこういう事態が想定されるのだから、人間さまとなったら―。考えただけでもぞっとする。やっぱり、お先に失礼しますと、早いもの勝ちになるのかー。大いに悩む。
 
   12月13日(日)

つくばの東雲で久しぶりに焼きそばを食べる。具沢山さんはいいが量が多い。昔は、もう一皿という元気な胃袋にあったが、現在ではこの半分の量でも十分。残すのはもったいので全部たいらげる。ふーっとため息をつくというお粗末さだった。

東雲では、「スミセイさわやか介護セミナー」が開催されている。午前の部、午後の部とあり「介護予防講座」や「上手な介護保険の使い方」。これらのセミナーは全部パスして養老孟司の講演会「健康に老いること」が目的。かあちゃんが申し込んで当選したからだ。

養老猛司は、「バカの壁」が大売れ、一躍マスコミに登場して人気を得た。彼の著作はほとんど読んでいるので今さらという気はあったが、こういうチャンスはなかなかないだろうと聞きにいったのだ。講演慣れしているせいか話がうまい。虫好きの少年も老人になり78歳だという。虫を追って野山を駆け回っているせいか元気だ。やはり、体を動かすことが大切だ。「怠惰な散歩」がいかに重要かを再認識して勇気づけられ帰る。ただ、お天気が悪い。これだけはどうしょうもない。そして、ブログの写真は晴れている。これもしょうがない。
 
   12月12日(土)

朝を歩く。この季節とは思えないほど暖かい。妙法寺、荒川沖教会コース。うつむく老人の足もとでは枯れ葉が風に吹かれ道路を転げるように走っていく。それも一枚や二枚ではない。サワサワバラバラと路上を謳歌して自らの生を見せつける。まるで枯れ葉の舞踏会。この闊達なパラパラダンスがいい。

世の中は何かと規則でしばられることが多くなりにけり。窮屈さを感じていたせいか、自由奔放に風にまかせて目的もなくサカサと音を残して何処へと消える枯れ葉。なかなか真似はできない。しばし枯れ葉の舞いを追う。

さて、かあちゃん、時々膝が痛くなるというので、おいらの骨折で知ることになった整形外科へ。診察の結果は加齢によるもので心配することはない。ただ、少し運動をするようにと注意を受け終わる。

そういえば、今朝、枯れ葉が路上運動会をやっていたのを思い出す。とにかく体を動かすことが大切なのだ。短時間でも上手下手は問わ体をずいじめること。この場合は商慣習には問われない。無料なのだ。自助努力しかない。それでは、サラバだ!!。
 
   12月11日(金)

HPのトップページの写真を撮ろう。牛久のケーズ電気近くにある公園を歩く。暖かい風が吹いて樹木を揺らす。梢はしなやかに気ままな風に身をまかせる。公園は西日を受けると新鮮でイキのいい景色を見せてくれる。この時間になると射し込む光は美しさを倍増させるのだ。パチパチり。まったくノー天気なおじさんだ。

その後、ケーズデンキへ。欲しかった商品は不在。昨日までここにあったはずだと店員。グーグルで検索したプリントを見せると、「星が3つ以上あれば信用できますよ。今日注文したら明日には届くんじゃないですか。わたしならグーグルで買いますね」。これはどうなっているんだい。価格はグーグルの方が2000円も安い。この店員に商売意識が欠落しているのではと顔を覗きこむ。おいらと同じようにぼーっとしている。こまったものだ。

さらに、酒もタバコも嗜まず超真面目人間(?)と噂される相棒と同店内で会う。どうなっているのだろう。感激のご対面ではない。4時間ほど前まではデスク越しに顔を合わせていたのだ。要するに限りなくヒマをもてあましているのではと納得。母の膝の手術前検査時間のあいまに立ち寄ったというが―。事情はひとそれぞれだ。
 
   12月10日(木)

久しぶりにHPが開通する。更新できない日も書きためていた。それは、今月は一日も休まずが目標。この決意がいつまで継続するのか本人もわからない。酒に勢いをつけて認める日もあるから、翌日読んで自分でも判読不能。この場合は、慌てて修正する。少しばかりの間違いなど、「よきにはかれ!」で済ましていいと思うのだが真面目人間は辛い。オオウソツキー!

仕事で結城市までクルマを走らせる。片道1時間30分はかかる。小貝川を越え鬼怒川を越えるのだから遠い。結城市郊外は大型店が立ち並び新興住宅街も広がる。今の時代はどこの地方都市に行っても街並みは金太郎飴のよう。つまらないものだ。

仕事を終えCROSSへ。誰もいない。こんな日もある。CROSSの帰り、つくばの友朋堂で新刊本を買う。驚いたか新刊本だぞー。甥っ子に結婚祝いを贈ったら商品券が返ってきた。それが全部使えるのだ。価格は秘密。まだまだ、新刊本が買える。イッヒッヒッザマミロダ!!ばかみたい。
 
   12月9日(水)

頭からすっぽりと抜け落ちていた。それはみごとなぐらいのまっ白さだった。朝、ゴミ出しを終え金魚ちゃんにエサをやっているときだ。どこからともなく金色の光が走り言葉が脳みそから飛びだしてきた。「そうだ、イチカワ会長から頼まれていた仕事があった。すっかり忘れていた」。ここ数日を慌ただしく過ごしたが、過密通勤電車のような混みようではなかった。

CROSSに顔をだし、それなりの仕事をして飛び出す。土浦市から阿見町、さらにつくば市をひたすら車を走らせ頼まれた仕事をこなす。くたくたになってCROSSに帰る。夢中になるととことん動きまわるクセがでた。もう、無理なのだと自分に言い聞かせる。

姫丸子から、みともページが見られないとメールが入る。諸般の事情で閲覧できなくなっているだけだから、しばらくお待ちくださいと返信。姫丸子のPCがこわれたのかと思ったという。こういう誤解は老年世代に多いようだ。そうだ、息子と孫たちに教えてやればいい。川岸に出向き洗濯板でおしめを洗ってやった高度な技術を―。なにが、スマホだと自慢してやればいい。受け継がれた伝統と愛がこもった洗濯板の優れものを。それを使いこなせるのだと―。
 
   12月8日(火)

おいらのHpが閉じられた。要するに見られないのだ。原因を探るとプロバイダー料金が未納になっている。「お客さんには、何度もお知らせ致しましたように期限過ぎ未払いの場合はサーバーを停止します」。おかしい。クレジットカードの変更届は登録済みでOKをもらい、手続きは完了しているはずだ。プロバイダーにSOS。これからが大変。電話を洗濯機のようにたらいまわしにされる。この眩暈をくぐりぬけるだけで1時間。今日1日のエネルギーを消耗する。

夕食は自己責任。サーロインステーキも食べていいし、モツ煮込み三昧もどうぞ。好きなようにというメッセージがこめられている。ところがフトコロ具合はどうか。これが悩ましいのだ。チンチンジャラジャラの貧乏長屋が阿吽像ようにかっと目を見開きおいらをにらめつけている。降参!!、降参!!。

晩飯は、残り物のけんちん汁、さらにパック入りで冷え性の日本ソバ。バーカ、そんなに食えるだけでもおまえさんは幸せだよ。髪をふりみだして追い払う女聖者の不在を察知したゴキちゃん。わがもの顔で「居酒屋ぼーっ」を駆けずりまわっている。急ぐこともないと思うのだが―、と見入る。残念なら、幼児か、子どもか、少年か、青年か、壮年か、老人か、ましてやメスかもオスかも皆目は見当つきませんがー。バイバイ!!。
 
   12月7日(火)

朝から鼻がグズグズする。どうやら夕べの飲み会で風邪をひいたらしい。CROSSを休みとして、昨日の写真整理と納品の準備。生活リズムが狂うと体調までおかしくなる。撮った写真を見ると全体にピントがあまい。原因は視力減退によるものかと考えられる。ピントは自動でカメラが合わしてくれるのが、それでもピントがあまいということはカメラブレか―。カメラを持つ各種筋力が衰えたという証明か―。こまったものだ。

荒俣宏(幻想小説家)は、「要するに、現在が地球の歴史の中で、ほんのつかの間の人間生息最適環境期なわけです。こんな適齢期が長続きするわけがない。絶滅はわれわれ人間の宿命です」と、語っていたが、地球は人間生息最適環境期にあるといわれても、おいらの体は峠越えにさしかかっているのだー。無念なり。

世界的建築家として有名な安藤忠雄の自叙伝を読んでいたら、成功の裏側には信じられないような努力の積み重ね。凡人には逆立ちしても太刀打ちできないことを知り金魚ちゃんと慰めあう。お互いに凡人同士が慰め合ってもしょうがないと思うが、ほかの手だてが浮かばない―。サラバだ!!。
 
  12月6日(日)

神林留学生奨学会の忘年会に出席。会場は東京・上野の精養軒。約80名が参加するという盛況ぶりだ。この中で顔見知りの人物は数名。アートコンプレックスセンターのS館長と行動を最後までともにする。これまでは二次会に参加したことはなかったが、初めてS館長とともに出席。夜の上野公園をとぼとぼ歩いて会場のライオンへ。

二次会は盛況で座席がなくはみだされ別席へ。同席したのはミャンマー、中国、韓国の学生と事務局のMさんとS館長。奨学生たちに専門科目や将来のことなどいろいろ質問をして本心聞き出そうとするが、なかなか理解できない。お国がらの事情より、学んでいる専門分野や内容が意味不明なのだ。完璧なほど、世界は変化し細分化されている。それも、前のめりのようなスピードだ!!

そんなこと、あんなことを話し込んで電車に乗ったのは10時を過ぎていた。いつもなら完全熟睡の時間。こんなこともあるものだと、上野駅からだんだん暗さをましていく車窓から夜の景色を眺め、忘年会の余韻を楽しみました。
 
  12月5日(土)

カメラが壊れたのでケーズ電気に修理を頼みに行きました。ついでに長く使い続け各種機能がストライキをおこしている炊飯器も買いました。蓮河原時代からここへ越してくるまで10数年、よれよれ夫婦のため炊飯器はよく働いてくれました。有り難うございました。感謝状を贈りたいのですが、文字世界には疎いようなのでやめました。

さらに奮発してサンキに行き消費税込みで399円也のスリッパを一足買いました。かあちゃん安ければいいだろうと買い求めた100円スリッパはぺなぺなして履きにくいのです。かあちゃんは出張介護に絶対必要の通勤靴を買いました。阿見町、「しのぶあん」で650円のたぬきそばを食べて帰りました。その後は本を読みながらのうつらうつらの世界に浸り、還らざる青春の夢など見ました。

夕方、久しぶりにながみに行き、150円の入場料を払い、たっぷり湯に浸かりました。庭園にはクリスマスツリーが飾られ、「苦しみますツリー」という案内文がありました(嘘)。これもまた久しぶりにBOOK OFFで本を5冊買いました。しめしめ、これでしばらくはハッピーになれるぞと思いました!!大枚1000円を使い、やっぱり、働いてお金を稼がなければと思いました。 
 
  12月4日(金)

納豆はネバネバして糸をひき臭いほうが好きだ。今日、CROSS市民講座でネバネバと臭いのない納豆の開発と販売戦略の話があった。逆転の発想というものだろう。要するに納豆嫌いに窓口を広げもっと多くの人たちに納豆を食べてもらおうという主旨だろう。しかし、60数年納豆はネバネバと臭いが当たり前で食べて育ったおいらには限りなく遠い納豆の世界だった。

帰りイチカワ会長に呼び出されて自宅へ。いろいろと業界の動きを聞く。とにかく違法看板が目立つ。それをなんとか是正させなければと力がこもる。なんでも体当たりで取り組む会長。闘志がみなぎる。見習いたいと思うが、人それぞれだな―と自己弁護をしながら帰る。焼酎と焼き芋を土産にもらう。有難くいただく。

シャーカーさんから「日印タゴール協会」の会則案が届く。頑張っているようだが、この先は不透明。けいこ先生にファクスする。反応はない。「よきにはからへ」ということだろうか―。所用で東京に出向いていた大家さん「疲れた、疲れた」と言い残しすぐに帰る。こちらにも闘志あふれる人がいたのだ!!。
 
   12月3日(木)

朝から小雨がぱらつき寒い。冷え込むと考えることまで沈んでいく。朝方、体が縮こまり時計とにらめっこ。そのたびに布団を顔のうえにひきあげる。そんな中、CROSS T&Tの編集会議。2ヵ月ぶりにメンバーと再会。みんな寒そうにやってくる。

新聞のテレビ番組表は見るがテレビは滅多に見ない。大好きなスポーツ番組はオフシーズン。売り手市場だけのテレビに翻弄されるのがいやなのか―。これは、素晴らしい企画ではと思う番組もあるが最後まで見届けるという自信がない。集中力が衰え気力が減退したのだろう。それでも、活字文だけは必ず数行追う。これが睡眠導入剤となっているのが辛い。

編集会議では、しわ多き疲れたツラを合わせ、ああでもないこうでもないと老獪でひとくせもふたくせものばかりが意見をいう。だが、しっかりと相手の顔が見える。発言者の表情から少しは心の裡がよめる。これがいいのだ。

明日も、金魚ちゃんとは目と目を合わせてお話しをしましよう。
 
   12月2日(水)

「おでんちゃん」恋瀬川をわたる。今晩はおでんと柿の種をつまみにチビリチビリ。キャプテン斎藤の最終校正で山王台の姫宅へ。そうだ、これから「山王姫」にしよう。その山王姫のお土産が温かいおでん(左写真)と高価で豪華絢爛な柿の種。ひとり静かに世界の平和を祈りハシを動かす。実にハッピーな時間が流れる。

かあちゃんは留守。急に冷え込んだせいかゴキちゃんも部屋が暖まるまでじっと息をひそめ姿は見えない。「ゴキちゃん、ゴキちゃん、今晩はスリッパ攻撃の地上部隊の大将は秘密の場所にでかけいないよ」。声をかけ呼び出すが、スリッパと聞いただけでおののくのかゴキちゃん現れず。

さて、おでんのお味はどうか。山王姫に似合って具はみんなおおぶり。そのおおぶりの大根がおいしい。頬がゆるむ。まるで、今日、山王姫の庭園で見た鮮やかな秋景色のようにニコニコする。このゆるんだ顔はだれにも見せられない、秘密だ。バイバイ!!。
 
  12月1日(火)

土浦の自然を守る会「どんぐり劇団」公演会の写真を撮りに土浦市立新治幼稚園へ。同園は、目の前に宝篋山が見えるという、自然豊かな場所に立地しているせいか自然環境教育に熱心のようだ。園児とママたちのクリスマスツリー作りも準備万端でスムーズ。

最初に登美子さんが環境教育の大切さをママさんたちに話す。登美子さんは生まれも育ちも東京。戦争中に疎開先の長野県の田舎で自然のことを何もわからず地元の子どもたちにさんざんいじめられた。その経験から学んだことは、いじめられっ子は打たれ強く育つという。あきらかに登美子さんは強い。

女は強いとは常々思っていたが、それも人によって千差万別だろう。しかし、ここの園児も保護者も強そうに見える。「筑波おろしの寒風にも負けず、耐え難きを耐え、忍び難きを忍び―」とでも教育されているのだろうか―。それを実践しているとすればさらにエライものだ。

追伸:11月は無休ブログを目指したが果たせなかった。12月はとにかく休まないことを金魚ちゃんに誓う。金魚ちゃんポカーンとしている。バーカ、それでいいのだ。おまえさんは、あくまでもおいらのしもべなのだ!!覚えておけよ!!。
 
   
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