怠惰な散歩  2014年11

  11月30日(日) 

東京・銀座におのぼりさんが2人が登場。
東京の建築会館ギャラリーで開かれている彩寿会の絵画展を見にかあちゃんと行く。きめ細やかなタッチで動きのあるサッカーを描写したF氏の水彩画2点。F氏は体は大きいが繊細な神経の持ち主と思われる。

その後、銀座に出る。食事をしてからかあちゃんは姪っ子に送るお菓子の買い物。おいらはカメラを持ってパチリパチリと銀ブラ。人の多さにだんだん息がつまってくる。取り立てて銀座で見たいものもない。ただ気晴らしに上京しただけだ。荒川沖駅前の閑散とした風景が恋しくなる。

用件が済むとそそくさと帰ることにする。かあちゃんも「疲れた疲れた」を連発。
どうも、田舎暮らしののんびりとした生活が板についたようだ。
 
   11月29日(土)

「評論家・北一輝 松本健一さん死去」。今日の朝日新聞で知る。
松本さんとは、我妻先生と同じ麗澤大学で教鞭をとっていたことから紹介された。享年67歳。
おいらよりひとつ上だった。
少しばかりの思い出があるので、このことについては、いつか機会があればもっと詳しく書こう。

昨日から風邪をひいて体が重かったが今日は少しはよくなった。
それなのに天気は曇りから雨。どうしても気が滅入る。
終日、だらしなく読書に徹する。

「年月と言うのは、偉大な手品師であると思った」。
うん、これはいい言葉だ。萩原葉子の本から知ったのだが、時々借用させてもらおう。

夕方、少しばかり体調が回復したのでながみねへ。
多くの疲れた老人を見る。その中の一人かと思うと無念なり。
 
   11月28日(金)

今日は風邪でCROSSを休む。とにかく朝起きたら頭がガンガン体が震える。これはいかん。
じっと布団に潜りこむ。9時過ぎ決断。休むべし。相棒にその旨をTEL。パブロンを飲んでひたすら布団に潜り込み眠る。

ここ数ヶ月、どうも体力が落ちたのか風邪をひきやすくなった。そのため、夜の徘徊は控えめにしているのだがー。これも加齢によるものですと烙印を押された「はいそうですか」と答えるしかない。
食欲もないのでほとんどおかゆを一口かき込むようにして食べる。まるで、サルの食事だ。

サルは風邪気味の時はどうやって対処するのだろうか?。きっと、自然界から学んだ知恵を身につけているのだろう。
金魚ちゃんもそうかと聞いてみたが何の答えもない。きっと、金魚辞書には風邪という言葉がないのだろうかー。
 
  11月27日(木)

今日は昨日と違ってからっとした青空。「からっと、からっと、からっと」という音が聞こえそうだ。
そして暖かい。緩やかな沈黙が空を覆っている。悲しみは見えない。

これなら徳一調査は今日に延期すればよかったのかー。
そうはいかない。物語を構築するには一度決めたことは確実に実行に移す。まだその体力も気力も少しばかり残っているのだ。
ただ、「ヒトにはそうたんと気負ってやることなのないよー」という詩人の金子光晴の言葉もチラチラと脳裏をかすめる。

青空公園の美しい紅葉を見ながら接骨師会の仕事に精を出し午前8時頃から始め4時間ほどで1回目を終える。カネを稼ぐことは何事も辛抱と耐えることだ。

しばし荒川沖東町内を散歩してリラックス。生涯リラックスという安楽水槽で生活をしている金魚ちゃんに香港デモ撤去の行方を聞く。「そんなこと知らん!」。

世界は凪ぎを知らないのだ!。
日本は悠長、裕福、優雅であることを知る。ありがとうございます。
 
 CR 11月25日(火)

 今日は真剣に逞しく爽やか笑顔で等身大の仕事をこなす。CROSS上層部の評価は不明。この評価不明というのがいい。評価するのには何か基準となるもがあるはずだ。それが月光仮面のようでもありボウフラような存在だったらどうするかー。

世界は曖昧模糊で動いている。一寸先は闇だ。だから生きる力がわいてくるものだと久しぶり現れたゴキちゃんにおいらの心中を伝える。ピクピク黒ヒゲをレーダーのように動かし世界を読み、神の声を訊こうとうとするが神は現れず。

なぜ、ゴキちゃんが次々と現れのかと思ったら、スリッパ攻撃、新聞紙まるめ全身たたきのめし攻撃は留守なのだ。今晩は出張介護でかあちゃんが不在。賢いものだ。

ゴキちゃんと国境を越えた有意義な会話を終えて眠ることにする。とにかく、よく眠れる。
皆さまも等身大の夢をも見てぐっすりと枕を高く枕カバーに「幸せいっうぱい」のよだれ地図でも作ってお休みください。バイバイ。
 
   11月24日(月)

今日は本読みで過ごすことを決意。
決意の紐は限りなくゆるくだらしないので、何度も中断、居眠りを繰り返す。

詩人の萩原朔太郎の娘、萩原葉子が書いた「蕁麻の家」を本を読んだのはおいらの母がまだ健在で看護婦の仕事をしている頃だから40数年前。なぜ、読んだかといえば母が持っていたからだ。
母も本好きだった。貧しい家計をやり繰りしながら本棚には山本周五郎全集が鎮座していた。
そのお陰で全冊を読むことができた。今ではすっかり忘れているがー。

さて、本日は萩原葉子の「輪廻の暦」など昨日買い求めた数冊を読む。視力が衰えたせいか長時間の読書は辛い。「本を捨てよ、町に出よう」という寺山修司の本もあった。中断しては手足を屈伸させながら荒川沖駅前を中心にブラブラとする。

そういうことで三連休は終わりです。寸足らず、残念、無念の境地です。では皆さま、枕を高くしてお星さまキラキラの夢を見ながら休みください。
 



11月23日(日)

 暗い中、ぼやけた目で時計を見ると5時30分。これなら起きてしまおうとパジャマからトレーニングウェアに着替え室内を明るくして時計をじっと見たら2時30分。長短の秒針を見間違えていた。朝一番のおしっこをして再び布団へ潜り込む。おじんの辞書には「不眠症」はない。すぐ熟睡。目を覚ましたら外は明るくなっている。

金魚ちゃんの水槽の水換えをやる。ヒトは鼻先にぶら下がった無限なる宇宙をさまよっているが、金魚ちゃんの鼻先にぶら下がった宇宙は水槽だけ。そこで、金魚ちゃんに「水の中から見える世界の行方はどうか?」とエサを与えながら訊く。
「バァーか、そんなことは永遠の謎。わからないことを誇りとせよ!!」

そういうことで、本日は爽やかな青空、夕焼けを見て金魚ちゃんの高尚なる教えにうなづきつつがなく過ごし終わりました。

追伸、ブックオフに行き、本6冊を購入しました。かあちゃんはおばばちゃんの介護で今朝出張。
世界はそれぞれの沈黙の館を築くのかー。うーむ、わからない。
では、皆さま、お休みなさいー。
 
   10月22日(土)

午前中、接骨師会のお仕事。これをやれば明るい正月を迎えることができると張り切る。
夢中でパソコンに向かっていたらクビが痛くなる。その後。変な写真を会長の自宅に届ける。

タヌ公現れる。
昼過ぎ、山王台の家で庭を眺めていたらタヌ公がこちらを見ている。とても痩せていて最初はキツネかと思った。聞けば子どものタヌキだという。
姫が「タヌちゃん、タヌちゃん」と呼ぶとチラチラとこちらを見るが怪しげな人物もそばにいると警戒して近づかない。どう見ても暖かそうな毛皮を着ているとは思えない。しばらくこちらの様子を見ていたが収穫なしと判断したのか忍び足で去っていく。何処へ行くのやら―。

携帯電話を取り替えてもらう。なんだかんだと1時間もかかる。
欲しい物はそんなにないよと涼しい顔をしているが、やはり新品をもらいルンルン気分で帰る。
暖かい一日であった。明日の休日もと願う。
 
   11月20日(木)

相棒、大いに喋る。
土浦市のまちかど蔵で開かれた「賑わいとおもてなしの街を目指して」の勉強会で「よそ者でも若者でもない、多分ばか者」のテーマで、先ごろ開かれた「書道ガールズ」のイベントについて大講演会を開いたのだ。「よそ者で若者でもない、多分ばか者でぼーっ者」も真面目に拝聴する。
土浦市が取り組んでいるまちの活性化活動の概要をそれなりに知る。

終了後、ヤギ一家主人と相棒の3人で飲む。
どんな話をしたのか記憶はあやふやだが雨の中、それぞれが家路に向かったような気がする。

頭がぼんやりとしている。いつものことだが、インドぼけとでもいうのか。慌ただしく過ごした一週間が走馬灯のように駆け巡る。各地で見聞した仏跡の混沌とした世界。それは夢幻のできごとだったのかと―。
 
   11月19日(水)

CROSSに行く。相棒が担当している東海事業センター勤務の研究者インタビューに同行する。昼に食べたブリカマ定食がうまかった。地球のレントゲン写真に挑んでいる研究者の話も面白かった。どこまで理解しているかは怪しいものだが―。

さて、インド旅行という今年の大きなイベントも終わった。いつものぼーっの日々を送るための軌道修正をしなければならない。インド日記の整理。インド写真の整理。山王台の写真整理。クルマの修理等など。ここで大切なことはぼーっの整理である。いかに正常なるぼーっの境地に入るかー。これがなかなか難しいのである。とにかく、日々の仕事をそれなりにこなしながら前進するしかない。

もうすぐ11月も終わる。12月に入ると忘年会などの付き合いもありやたらと出費が多い。
これも浮世を渡るための務めかとため息をつく。
その点、金魚ちゃんには年末も正月もない。賢い世界で生きていらっしゃるようだ。見習えといわれても真似できない。偉いものだ。
 
   11月16日(日)

おらぁーインドに行って来たぞー。
写真は16日早朝、成田空港近くにさしかかり空が明るくなった日本上空。

今回の日程はハードでとても疲れた。
成田で機内荷物を受け取ると参加者はそこかしこで別れのあいさつを交わして散る。

茨城方面に帰るのはひとり。
久しぶりに車中から日本の景色を見る。
たった一週間の間に秋景色が深くなったような気がする。

自宅に帰り、久しぶりに金魚ちゃんとご対面。
元気そうだ。またよろしくと頼む。
 
  11月8日(土)

今日は楽しい一日となりました。なぜなら、小波大波の年齢を重ねたお姉さんたちと共に過ごしたからです。 ひたちなか市で開かれている南岳先生の個展を見に行ったからです。
ハマグリに書いた般若心経が良かった。壁面全部をしてみたらといったら「次回は挑戦してみよう」という。どうなるやことやら。ハッピーハッピーに感謝します。

昨日のブログの続きを機内で書く。
成田を飛び立って7時間近くになる。ひと眠りしたせいか体調が良くなっている。とにかく朝は体がだるくて辛かった。

夜、ムンバイのホテルで酒を飲みながら考える。何ようあってインドへ来たのかー。
どうやら本人も意味がわからないようだ。ただ、言われるまま「ハイハイ」と金魚のフンのようについて行こう。
 
   11月7日(金)

水戸で開かれた編集会議に行く。帰り、高速に入ろうとしたらETCが作動しない。仕方がないので通常の方法で入る。入ったのはいいが財布がカラなのに気づく。そういえば昼飯も小銭をかき集めて食べた。
同乗していたT先生に頼む。後で返しに行こう。

帰宅後、ガソリンスタンドに行ってETCカードは有効かを確認。OKだそうだ。チェックしてもらうと電源が入っていないという。ヒューズなど点検してもらうが異常なし。本体の故障か?。インドから帰ったら直そう。

生きているといろいろなことがあるものだ。ハプニングにうまく対処できなくなった。ただ、オロオロするだけだ。これは、こまったことだと金魚ちゃんに悩みを訴える。

金魚ちゃんいわく。つまらないバカみたいなブログを毎日更新できるうちは大丈夫だ。
「命短しオジンよ、ハラハラドキドキオロオロの人生を楽しみなさい」というご回答。

心強い味方に少しは安心する。
 



 
11月6日(木)

CROSSに行く。昼近く、インドのオロクから携帯に電話が入る。
メールを見たかという。彼の娘が結婚をすると聞いたのでお祝いをやるから銀行のアドレスを教えてとメールしていた。その催促だ。まったくしっかりしている。世界中、カネカネカネだ。
インドから帰り小遣いがあまったら送ると返事。
「Watashiha binbou」を連発」「貧乏なら負けないよ」と言ったがどこまで理解したのやらー。

昼食後ぶらぶらと散歩をする。すると前方から見覚えのあるクルマがやってくる。大家さんだ。わざわざ路肩にクルマを停めて「歩き方が悪い。手を大きく振って背筋を伸ばして」と親切に指導してくれる。有難いのか迷惑なのか。

「徳一が歩く 第4集」を何とかまとめたいものだと水戸の長老にメールを入れる。
F氏より絵画展の案内が届く。気分転換に東京に行こうかと思う。 
 
   11月5日(水)

今日の朝は寒かった。金魚ちゃんも水の冷たさに耐えるようにじっとして動かない。
そうだ、動けばハラも減るしつまらぬ世事にふりまされるだけだ。聖者は動かないこと、喋らないこと。
お地蔵さんを見たまえ。ひたすらの沈黙に徹しヒトの愚かさに耐えているのだ。それとも諦めているのかもしれないがー。

久しぶりに兄貴がくれたKINDLEをいじっていたら中原中也の「山羊の歌」の詩集が無料とある。
無料という満潮に導かれるように購入。

KINDLEで「山羊の歌」を久しぶりに読む。
ひとこと、やっぱりいい。言葉に生がある。それだけだ。
本棚には中原中也全集はあるがここ数年読んだことがない。完璧なほどの飾り本になり埃と同居している。それが、こんなカタチで読めるとは、と驚く。

さては、今日の報告をしよう。午前中、かかりつけ医院へ。受け付けしたのは8時30分。3分診療が終わったのが11時。待合室でひたすら本を読む。それからCROSSへ。それなりの仕事。夕方はルンルン気分で帰宅。かあちゃんも帰宅している。Wルンルンとなる。万歳だ!!。
 
   11月4日(火)

うららかな秋日和。空の青さは動かないが白い雲がたおやかに流れる。
そうだ、今年もあと2カ月で終わりだ。よくぞ今日まで生きてこれたものだとため息。

お茶会のボランティアで石岡に。山王台の姫からハナミズが出てるとティッシュを渡される。
チーンならぬズルズルとハナをかむ。これはこれはチーンズルズルで今年も終わるのかとため息。

お年寄りたちの動きを見ていると足が弱り不自由にしている人が多い。
二本足で歩けることがどれほど大切なことかを痛感。スポーツで鍛えた若いころの筋肉は年寄りになったらまったく役立たないと聞いたことがある。その通りかも知れない。

それにしても姫の奮闘には敬服するだけだ。アンタはエライ!!
 
  11月3日(月)

 朝起きたら足が痛い。昨日のがんばりの後遺症か?ー。
歩くのは遅いが疲労は平等のようだ。きっと、町内にご同輩にも多いと想像される。

本棚の片隅から立花隆の「サル学の現在」を拾い読みしていたら面白くて夢中になる。
気がついたら11時を過ぎている。相棒と筑波大学に行く約束をしていたが断りの電話を入れる。
相棒はもう大学に着いているという。なかなか体が思うように動かないのが辛い。

かあちゃんがひょこり現れる。介護中だが途中下車して休憩だという。
おばあちゃんはディサービスで夕方まで帰らないというのが理由。
西友で買ってきたという180円のザルそばで昼食は終わり。

午後はサイクリングに励む。励むというといかにも激しい運動をしたように聞こえるがただブラブラしただけ。
平穏でのほほんとした阿見本郷と荒川沖の空気をたっぷり吸う。
 
   11月2日(日)

町内融和、町内親睦ということで「東地区合同歩け歩け大会」に参加。お天気は良し。体調も良し。良くないのは扁平足のせいか歩くのが遅いこと。老若男女100人ほどの先頭から歩き出すがどんどん追い抜かれる。思えばこの人生、追い抜かれ落ちこぼれの連続だった。しかし、空は青く平等だ。

久しぶりに汗をかく。体を動かして汗をかくのは久しぶりだ。冷や汗ならいつでもOKだが、思い切り体を動かすことがめっきり減った。そもそも体が思うように動いてくれない。役員のひとりに愚痴をいうと「それが、年寄りというものです」と慰められる。ハイハイわかりました。

金魚ちゃんの水浄化機が壊れたのでジョイフル本田へ。金魚ちゃんには癒されることも多いが手間も金もかかる。金魚ちゃん二匹を養うだけで大変なのにニンゲンとなればもっとだ。

後はぼーっと読書とインド旅行の準備で終わる。
 
   11月1日(土)

筑波神社に大家さんと行く。お座替祭で長老3人が招かれ、絵画奉納に対する感謝状授与のお供だ。小雨がパラツク。学園祭の学生たちはかわいそうなどと話しながら到着。クロス編集委員のO女史も参列している。つつがないあいさつ。3氏、めでたく感謝状を受ける。

終了後、学園祭をひとまわりしてくる。大勢の学生で賑わっている。雨は本降りとなっている。雨にも負けずとばかり学生たちはテントの中から大声を出して自慢の品を売り込んでいる。元気で圧倒される。おじさんは疲れた。

帰宅してすぐにながみへ。風呂に入りマッサージ。このマッサージというのは無料の機器。ヒトの手のような優しさがない。愛がない。ぬくもりがない。ないないずくしで容赦ないが体には効く。ぐったりしてひと眠り。

さて問題は夕食だ。かあちゃん介護で出張中。自力勝負。あたりまえだ。金魚ちゃんが用意してくれるわけではない。ましてや、ゴキちゃんは行方不明。阿見町のヤギ一家のヤギは利口そうな顔しているが、こんな雨の中では出前をしてくれるはずがない。そこで、それなりの夕食で終わる。おやすみなさい。
 
   
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