怠惰な散歩  2014年

   5月31日(土)

早朝6時ごろから庭の草取りに励む。かあちゃんはまだ布団の中で別世界を浮遊している。若かりしきのころは夏の暑さにも負けね丈夫な肉体を誇り水の中を泳ぎまわっていたが、今や陸に上がった金魚ちゃんのよう。

朝のテレビ体操を終えたかあちゃんも加わり奮闘。約2時間で予定通りに終える。今日は暑かった。それでも二人とも熱中症にもかからず終えたことを神に感謝。どこの神かわからない。

その後はうつらうつらの居眠りと読書。常備薬がきれたのでかかりつけ医者へ。顔がむくんでいるとの指摘。本人、普段からむくんだ顔で世の中を生きているせいか、さも気にせず答える。「寝起きですから」「そうですか」。その後の返答なし。

明日も暑そうだ。ひたすらの蟄居に徹するのがよさそうだ。
 
  5月30日(金)

 今日は暑かった。まだ5月末でこの暑さにおののいているようではこれからどうなるのかー。夏が嫌いになったのはいつ頃だったのだろうかー。忘れた。年々、それが色濃くなる。

色濃いといえば、この時期の緑は美しい。決して緑の胃腸薬のような商戦たくましい闘いから生まれた緑の色合いではない。折りかさなる緑の濃淡がよれよれおじんの心を癒してくれる。

さて、今日のCROSSの仕事。相棒と二人。それはそれは顔面を硬直させパソコンに向かい戦いました。内容は秘密。ヒは一人ひとりに無限大の秘密や隠し事がありますぞー。

CROSSの帰り、阿見町青宿付近を散策。道連れは立ちションベンと首からぶらさげたカメラ。
あちらこちらで立ちションベンのようにパチリパチリ。
何事も、何事もゆるやかに時間は流れてお休みタイムに入ります。バイバイです。
 
  5月29日 (木)

ホテルマロウドに着陸したのが午前11時30分。同ホテルを離陸したのが午後4時30分。これが、本日行われたCROSS理事会・評議会のフライト時間。会議は踊り彷徨、混濁しながら澄み切った空を駆ける。さもありきの議事録が作成されCROSS歴史の1ページは残る。

FMから流れる「千と千尋の神隠し」の音楽を聴きながら書く。
「らんらんーほっほっー」。ああ、うっとり、うっとり。あやしいリズムの表現だがご勘弁を。

うっとりじいさん、今晩は、純白な夢を見て深い眠りにつけることを願う。
うっとりじいさん、うっとりじいさん。

うっとりじいさんは相変わらずのぼおっ−のままで今日を終える。
みなさま、お休みなさい。。
 
   5月28日(水)

CROSSで編集の打合せ。理事長を交えて4人でやったが、みんないろいろなことを知っており人的つながりも広いものだと感心する。こちらのネットワークは金魚ちゃんを中心とした無言の貧しい世界。

仕事をするということはどういうことか?金銭を得るため。ぼんやり時間解消のため。いずれにしても働く場があって実現するもの。CROSSは有難いものだ。

阿見町のアウトレット付近を歩く。この辺りはどんどんと土のにおいが消え緑の囁きを遮るように開発が進んでいる。無機質なコンクリートで覆うわれた新しい街とでもいうのだろうかー。

さては、「情景」シリーズも全部公開した。次のターゲットは阿見町と狙っているが、どうなることやらわからない。人生、わからないから面白いのだ。
 
  5月27日(火) 

朝、かあちゃん暗い顔をしてよれよれおじん仕事中の居間に現れる。座敷の電気が切れたと悲惨、無念のか細い声。座敷に行き点検する。部屋を明るくするという使命を受け誕生したはずの蛍光灯は無言のまま。この場合、沈黙は裏切りなのだ。知るがよい。

このままでは性格も精神的にも顔も暗くなり老いも重なるという3ダブルの醜さはイヤだということで意見は一致。
開店早々のドンキへ。最安値の品を買ってきて交換。

CROSSの仕事の帰り、阿見町のヘソあたりという界隈をカメラをぶら下げ歩く。途中、くカスミに寄る。2階に本屋があることを知り驚く。思わず、新刊本を買う。久しぶりの度胸だ。これは、図書券が残っていることに気づいての決断。

カスミのトイレには数年前に納品した二ランジョンのポスターがあった(左写真)。
驚きのまま一日を終える。サラバだ。
 
  5月26日(月)

 朝5時に起きたら体がだるい。それに頭の中にはぼおーっの膜が張り付いている。しかし、かあちゃんとメシを食うために頑張らなけらればならい。パソコンに向かうこと2時間。ようやく半分の仕事を終える。疲れてひと休み。しばし、高価なソファーで眠る。

昼過ぎ、CROSSに出勤。それなりの仕事。これは自己評価にしかすぎないがー。

帰宅途中、阿見町のブックオフで5冊の古本を購入。まともな本を読みたいと思う。中身は秘密。極彩色のパンティか、それとも清楚な真白きブリーフかー。金魚ちゃんだけに本当のことを伝える。それにしても体力の衰えを実感する。

今、作戦を練っている。町内会のバザーが近いうちに開かれる。そこで出品するのだ。「老いの実感クッキー」「老いのプリン」といったものを探し出してならべる。これは本物のバカじゃないか。バイバイ!!
 
  5月25日(日)

 朝から仕事に励む。接骨師会の入校が26日。あくまでも予定で毎回のように遅れる。焦ってもしょうがないとハラをくくる。神林奨学会の記念写真をプリント。明日しっかり請求書を添えて発送しよう。

昼、つくば市のどきどきファームにメロンを買いに行く。いつも世話になっている奈良に住む姪っ子に送るのだという。かあちゃん目をランランと輝かせ選別している。よれよれおじんはひたすらに試食品を見つけてはつまむ。メロンもスイカもホシイモも団子も食べる。

さてはと阿見町を考える。なにようあって阿見町の写真を撮らなければならないのかー。それより、何を見て語り記録としてとどめたいのかー。分からない。それから昼寝タイム。たっぷりと一時間ほど瞼を閉じ眠る。目覚めすっきりした気分で少しの仕事と読書。

夕方、町内会の役員会議に出席。1時間30分ひとことも喋らず。風は語らず風は語らない。
バイバイだ。
 
  5月24日(土) 

上野公園のカフェテラスの入り口にある石垣に腰かけて書いている。ここなら無料だし灰皿もある。簡単にいえば屋外の喫煙所だ。大きな木がある名前はわからない。カツラかハゲ?のような気がする。

神林奨学金の授与式を終えて時間をもてあました。日差しも強く美術館に寄る元気もない。ただ、時間を持て余している。荒川沖駅前と比較にならないほどの人たちの往来だ。みんな何かの目的に向かって歩いているだろうが頭の中までは読み切れない。ただ、東京の人も足を交互に出して歩いている。荒川沖の人と同じだ。ただ、数が多いから目を見張るような女性もいる。確率の相違だ。r

緑陰の風が心地よい。茨城の緑と東京の緑も同じ濃淡の緑だ。ただ、ヒトもクルマも多いからどことなく薄汚れているようだ。

さあ、たばこを一服したら帰ろう。
 
  5月23日(金)

 開き直りの人生。主人がそういう生き方をしているせいか、我が家の金魚ちゃんもそれにならっているようだ。日長に金魚ちゃんの動きを観察。なにしろ、よれよれおじんは暇なのだ。そこで金魚ちゃんから学ぶ。生を得た以上、千秋楽まで全うしましょう。悟りの境地だ。

さて、金魚ちゃんの主人だが、悟りの世界からはるか遠くぼおーっの世界で浮遊する。これが楽しいのだ。世界の人々がぼおーっに徹して満足できるなら争いは起きないのではないかとも考える。

画家の熊谷守一が、自宅の庭でアリンコの動きを終日見て宇宙というものを知ったという。よれよれおじんには、そこまでの見識はない。ただ、欠伸と惰眠が友だちのように目の前で動きまわる。
お休みなさい。
 
   5月22日(木)

CROSSの出勤前、またまた阿見町ふれあいの森を散策。雨上がりの平地林は濡れた雨傘をひろげ乾かすようなみどりの濃淡の競演。ぼおーっのまま散策。なんとなくみどりの血流が体内を巡り元気になる。

みどりを吸う、なめる、なでる、くすぐる。あらゆること試みてみる。バカはみどりとの抱擁を試みる。みどりの胎内めぐりは無料だぞ!!

さては、CROSSにぼんやりのまま顔を出して仕事。ぼんやりとまま相棒登場。ぼんやりのまま相棒は姿を消す。最高の職場だ!!。これは公表してはいいことか!!。「マケマス」の逆語は「マケマセン」ですぞ。

夕方、、阿見町図書館に行く。いろいろと知りたいことがある。昔、武田泰淳の娘、武田花は「眠そうな町」という写真集を出した。新鮮なカメラアイだった。

さて、阿見町のタイトルは、そしてヘソはと考える。きっと、明日は忘れているだろうがー。
 
   5月21日(水)

そうだ、阿見町のふれあいの森に行こう。CROSSに出勤する前にとっさに思いつく。傘をさして公園を歩く。緑に覆われた平地林。風と雨が木々を揺らす。誰もいない。あたりまえだ。雨が降り肌寒いのに散歩をしている方がおかしなニンゲンというものだ。

管理は阿見町役場。
役場とは何だろう?。町民にとって役に立たない場所、または町民にとって役に立つ場所。
うーん、わからない。

阿見町をブラブラ歩いて写真を撮ろうかと考えている。理由は新聞社にいたころ「阿見町要覧」の作成のために写真を撮り全町内をくまなく見てまわったこと。いろいろと訳を考えるがどうもヘソがない。とにかく歩いてみることかー。

CROSSでそれなりの仕事。
その後、映画「それでも夜は明ける」を見る。テレビで相撲と野球を見る。
可もなく不可もなく一日を終える。
 
  5月20日(火) 

ここちよい風を頬に受けたい。
右舷、左舷も中舷もなくどこから吹いてくる風でもいいー。
そよか風に浸り
目を閉じて宇宙のかなたにとびだしたい

そして見る
地球上で噴出している愚かなチャンバラゴッコ!!
ヒトは休息と死の絆をいともかんたんに断ち切ろうとしている
悲しさはいつも蒼穹に吸い込まれ消える

未来をだれに問うべくか―。
考えるだけでめまいがする
 
  5月19日 (月)

朝、かあちゃんとルンルン気分で荒川沖田園風景を眺めながら散歩。
野辺に咲く可憐な花を見つけては名を聞く。花好きのかあちゃんから明快な答えあり沈黙あり。
朝の爽快な空気をたっぷり吸う。

昼、CROSSでそれなりの仕事。相棒は姿見せず。考えてみれば今日は出勤日ではない。彼の場合、火曜と金曜日がCROSSへの顔見せ興業。そうかといってノボリがCROSS前に連なりなびくわけではないがー。

夕、かあちゃんにお土産を持って帰宅。
品物はクルマを運転中に携帯電話使用反則切符。金6000円也。
まったくまったくの人生だ。
久しぶりの舞台役者の主人公となった若い警官はニコニコ顔。
うん、上司にいい報告ができる。 それなのに、「ありがとうございます」の一言もない。教育が悪い。コンビニのアルバイトのあんちゃん、ねえちゃんのようなサービス精神がない。無念也。

夜、「反省、クソ―。反省、クソー」と唱えながハンドルを握り帰宅したことを思い出す。
なぜか、憎悪が倍加している。あらためて法事国家の日本というものを考える。寝よう!!。
 
   5月18日(日)

久しぶりにhpの更新。木曜日の夜の散歩からさまざまなことが重なった。一つひとつ拾い出して書くとあまりもバカバカしいことばかりだ。そこで空白とする。冷ややっこがおいしい季節となったが豆腐のように真っ白な日々とでも名付けておこう。

さて、先日は水戸の日赤茨城支部で接骨師会会員講師による救護講習会の取材。そして本日は、水戸で開かれた接骨師会総会の取材。シャンシャン総会は定刻通り終わる。二日間の休みがそれなりの仕事で終わる。

夕方、土浦の霞月楼で開かれた表千家のお茶会に出席したかあちゃん着物姿でご帰還。純子さんに誘われたものだがかあちゃんは裏千家。表も裏もないということで門下生の一人として参加。

しかし、世の中には表と裏がいたるところで混在している。ああ、恐ろしいことだ。
 
  5月14日(水)

CROSSで大家さんと面談。「徳一音頭」のメロディーを聞き歌詞を読む。某ファンが勝手に創ってくれたという。「ああ、どこまで続くぬかぬるみぞ徳一さまー」とため息の連続。「有頂天クラブへの直下型地震もあるのだぞー」。

午後、メシの種を求め水戸で開かれた編集委員会へ。ほどほどの議論らしきものをほどほどにしてほどなく終了。毎年4回やってくる月末の忙しさ。頑張らなければー。

出張介護でかあちゃんは不在。晩飯は自力勝負。さて、何を食べようかと太鼓腹を優しくやさしくなでまわし相談。そこへ真っ黒な鎧姿なゴキブリちゃんが足元に登場。我が家の高貴な居間のカーペットをを走りまわる。久しぶりのご対面というよりスリッパ攻撃のかあちゃん不在を知っているようだ。

あんなもんだ、こんなもんだ、なんじゃもんじゃと歩きまわる。
かあちゃんスリッパ攻撃威力留守を痛感。
それにしても、ゴキブリちゃんの洞察力に脱帽。
賢いものだ!!。
 
   5月13日(火)

夕方、相棒とこよなく阿見町を愛するという町議会議長と痛飲。もっとも、相棒は酒は飲まない。こういう場合は割り勘負けをすることになるが目をつぶってもらう。

さて、3人でどんな話をしたのかー。よれよれおじんは語る。「世界に平和を運ぶ天使がいるとした議長の家で飼っているヤギではないか―」。一瞬、場に沈黙が走る。そして、テーブルの木目を指でなぞる。なぜかという問いはない。それでいいのだ!!(もっとも、記憶は薄いのだが―)

平和の場の沈黙。欧州では「天使のお通り」だから。旧ソビエトでは「警官が通るから―」。日本の場合、
「みんなが喋らないから―」。もっともな話だ。

ところで、米国のかみさんは夫婦喧嘩すると台風のように暴れまくるという。それにちなんで台風の命名は女性の名前になったという。一方、ロシアのかみさんのSEX欲求度は月曜か金曜日まで朝夕の2回。休日の土日は朝昼夜の3回。一週間で16回。男がまいるというより、米国の女とロシアの女が喧嘩したらどうなるだろうー。一度、観戦してみてみたいものだ。
 
  5月12日(月)

 「金魚ちゃん、荒川沖で死す」。そういえば、昔、「ベニスに死す」という本を読んだことがある。うろ覚えなのでネットで調べる。便利なものだ。そこで失った記憶をいとも簡単に呼び起こしてくれた。
やはりトーマス・マン原作だ。姉がこの作家のファンで影響を受けたくさん読んだ。
結論からいえばホモの話だ。金魚ちゃんはホモだったのだろうかー。うん、どうでもいいのだ!!。

現実としてジョイフル本田で5匹100円で買ってきたうちの1匹が天国に召された。
さて、神はいかような理由があって1匹だけを選び天国へ導かれたのかわからない。

新横綱、鶴竜のようにとぼけたまま綱を締めて土俵入り。とぼけたま死んでしまうような気がする。
金魚ちゃん「バイバイ、また会おうね!!楽しかったよ!!」

さて、今日はどういう1日だったのか。2本足で歩いて、2本指でハシを持ちご飯を食べた。
それも白米、みそ汁つきだ。ざまぁーみろ!!。
 
   5月11日(日)

意を決して庭の草取りをやる。二人で頑張れば30分もかからないのだが、なかなか体が反応してくれない。では、何がよれよれおじんに早く体に反応してくれるかといえばぼおーっだ。これとは相性がいいというのかウマが合う。いつも瞬時に反応するぼおーっを裏切り鎌を手に雑草退治。まるで鬼ヶ島へオニを退治しに行くような心境。

昼近くまでやり、久しぶりにうっすらと汗をかく。手の甲で汗を拭きながらなめてみる。しょっぱい。汗が塩ラーメンの味であることを実感。

とにかくすがすがしい風が囁きさわやかな青空の日曜日であった。毎日がこうであればと願うが、そうはいかないのが人生。明日はどうなるやらだ。

ところで、今日は母の日だという。母は平成16年4月9日で85歳で亡くなった。母がはいていた大きな白いズロースを憶えている。今日の筑波山は母が愛用していた白いズロースならぬ緑のズロースをはいて薫風に雄姿を見せている。
 
   5月8日(木)

朝、阿見町の本郷親水公園の哲学の道を歩く。7時30分頃になると黄色い帽子を被った子どもたちがゾロゾロと現れ黄色い歓声が新興住宅地に広がる。黄色い帽子ということで水戸の帽子女を思い出す。

ぼくの「みともページ同好会帽子クラブ」はどうなったのだろうか。案内が届きすぐに、どうぞご自由にとメールを送ってからなしのつぶてだ。思い上がるなと帽子を叩きつけて怒っているのか。企画倒れかー。こうなると気になるものだ。

帰ってから、このオジンはどんな顔をして生きているのだろとう鏡とにらめっこ。あっ、鼻毛が一本小さくかわいい孔から絹糸のように細く黄金色に輝き、お毛々ちゃんが家出を試みている。頭の毛よりも細く白く命の重たさを感じる。

そこでだ、顔の中心にある鼻毛は愛しい。サラバは辛い。さて、どうするかだ。ここで金魚ちゃんに訊く。世界の平和と還暦を過ぎた男の鼻毛一本の契りとは―。

うーん、わからない。皆さまお休みなさいだ。
 
   5月7日(水)

CROSSに久しぶりに行く。相棒の顔も拝む。うん、これがベストメンバーで可もなく不可もないのかと深呼吸をする。

デスクがあってパソコンがあって仕事がある。その仕事の内容だが、相棒は今が忙しさの旬。こちらはチラチラと仕事の進み具合を探りながら限りなく軽量な仕事をこなす。
これでサラリーをか滞りなく頂けることに感謝だ。

インドのオロクからメール。横浜のO女史と連絡をとって欲しい。そこでO女史に電話。
彼女いわく、今年11月にコルカタの印日文化交流センターに行くという。「一緒に行きませんか―」とはいわないが、言葉の節々に誘いがゴキブリの忍び足ように感じる。旅行企画などを聞きく。「旅行中は体に気をつけて、どうぞー」と電話を切る。行きたくてもカネがないのだ。

久しぶりに土浦の街中にある金毘羅さんの境内を歩く。青空なのに空気が澱んでいるような気がする。男7人で土浦活性化の話しごとをする。すべてが絶望的だと思う。それがなぜかは分からない。なんとなくだ―。
 
   5月日(月)

朝のぼおーっ、昼のぼおーっ、午後のぼおーっで一日が終わる。お天気は昨日とうって変わって曇り空。そして小雨もぱらつく。しかし、朝のぼおーっだけは違っていた。地震があったのだ。それからテレビにくぎ付けとなった。

午後、中日×巨人戦をテレビ観戦。テレビをつけるたびに野球観戦が続いたせいか少々飽きてきた。そこで目の前にある本を手にしたら座右の書となっている「ぼんやりの時間」(辰濃和男著・岩波新書)。ペラペラとめくるといかにぼおーっが大切かと説かれている。

安心したように「ぼおーっ」に徹する。バカじゃないかしら。これを「バカぼおーっ」か「ぼおーっバカ」と呼ぶのか悩む。
 
  5月4日(日)

 石岡の常陸風土記の丘に行く。すみこさんがボランティアで毎年実施している野点の手伝いだ。手伝うのはかあちゃんでぼおーっはベンチに座りひたすらのぼおーっ待ち人となる。

常陸風土記の丘には10数年前に一度だけ来たことがあるが、あの頃の印象とは大分違う。もっと殺風景だったような気がする。
今日はお天気もよく新緑が目に眩しい。10数年の月日に植栽された樹木が大きくなったせいか、

昼の手打ちそばもおいしかった。わたなさんからいろんなものを頂く。食べるものだったら遠慮する理由なし。有り難う、有り難う。

新緑を噛みながら眺め時を過ごす。こういう「出張ぼおーっ」もいいものだとつくづ思う。
 
  5月3日(土)

 最近、越境散歩が多い。今日は冷気が残る朝、かあちゃんと阿見近隣公園にチャリンコで行く。体を吹き抜ける風は心地よい。これを幸せな老夫婦というのだろうか。体のあちらさまこちらさまに年相応のガタを抱えているがこうしてチャリンコのペダルを漕ぎ目的地まで行けるということはー。

公園に設置されている健康器具でそれなりに運動をして体をほぐす。

昼は、阿見町の「しのぶあん」で日本そばを豪華に食べる。ここのそばは二人ともお気に入りでおいしい。メニュー価格は「永遠のゼロ」としよう。そこで一言、当時の航空隊員たちは「ゼロ戦」とははいわず「レイ戦」と教えられ必ず「レイ戦」と呼称していたという。

これは、予科練の取材を通じて知ったこと。言葉は時代によって美化されるものだ。歴史を学ぶ時は要注意を肝に銘じている。

ジョイフル本田でトマト、キュウリ、ゴーヤ、マリーゴールドの苗を買う。常陽新聞新社元社長とばったり会う。お互い、どうもサエない。鮮やかなマリーゴールドを見ながら、お互い年を取ったものだとシミジミ感じる。
 
  5月2日(金)

朝をかあちゃんと散歩。歩幅も狭く速度も遅い。運動不足解消とはいえない。土手に菜の花が咲きだした花室川を何とか橋の欄干からから川を見る。コイが上流を目指して三匹泳いでいる。かあちゃん「食事にこまったらコイを食べよう」深く納得して「そうしよう!」

ぼんやりとCROSSに行く。
ぼんやりと相棒も現れる。ぼんやりしたまま二人は昼過ぎCROSSを後にする。。

帰宅して純子さん注文の写真をプリント。これは時間がかかる。A3サイズ34枚。

その後はぼんやりと読書と昼寝。

そして、ぼんやりとしたまま、かあちゃんと夕食を共にして素直な姿勢で5月2日は終える。
 
 
5月1日(木)

とみこさんの原稿データを筑波書林に届ける。マキさんと世間話しをする。屋敷の中にタケノコが生え畳を押し上げているので、これかタケノコ退治。私の手ではどうしょうもないので業者に頼んでいると興奮気味に話す。どんな屋敷に住んでいるのだろう。

午後、筑波山神社へ。本堂清さんの奉納画の打ち合わせ。立会人として大家さんもいる。道先案内人は宮司を交えた三人の話しに耳を傾けるだけ。
応接室から見えるツツジが艶やかで毒々しい深紫色だけが印象に残る。

どこか遠くへ行きたい。どこか遠くへ行きたい。念仏のように唱えハンドルを握り帰宅。

かあちゃん、出張介護からご帰還。ああでもないこうでもないと喋りながら焼酎を飲む。だんだん世界が狭くなっていくような気がする。
 
   
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